クラックヘッズに入るまで

とても厳しかった記憶があります。

その日は故ナウなヤング、故クフィ、故イチと続き
４代目メンバーを決めるオーディションでした。
アムルルが勝手に送ったＳＳのせいで参加する事になったのですが
どうせなら合格して故郷に錦を飾りたい
そう思う僕の目はプロのそれだったと、後に僕は語っていました。

一次は水着審査
とても恥ずかしかったです。

二次は全裸審査
ここまでくると緊張も解けてきて
良い感じにアピールできたと思います。

そしていよいよ最終審査
ここまで勝ち上がったのは僕とネムムさん。

というか僕とネムムさんしか参加してないので
一次審査からもう実質決勝でした。

まだ時間があるので会場をうろうろしていると
主催者がお呼びとの事で別室に連れて行かれました。
恐る恐るドアを開けた僕の目に飛び込んできたものは
審査員のカベオさんとレゴブロックみたいに重なり合った
ネムムさんの姿でした。
目の前の光景に絶句していると、背後に気配が。

「驚いたかね」

同じく審査員のGren-Dさんでした。
尚も話を続けます

「クラックというユニットで君も活躍したいだろう？
じゃあこれがどういう事かわかるね？」

噂には聞いていたが、この業界は本当に腐っている
これが僕の憧れていた模擬erの世界か。
そう考えるとこみ上げる怒りを抑えきれず
「ふざけるな！」と殴りかかるために拳を握りました。

その直後、勢いよく開いた窓から
「ドッキリ大成功」と書かれたたプラカードを持った
赤いヘルメットの男が登場し
周囲にどっと笑いが起こりました。
主催者のジョーコールさんでした。

「おめでとう、最終審査は終わったよ」

そして湧き上がる拍手
ガチ清純派としてデビューを約束されたアイドル
ヌコライスの誕生の瞬間です。

ちなみにドッキリなのにしっかりレイプされた
ネムムさんは不合格でした。

そしてこんなくだらない文章書いてる僕も
人間として不合格です　完