糞鳴き麻雀伝「Ｐ」

俺の名はＰ、無意味に鳴いて場を荒らす事を生業としている
地元じゃちょっとしたクズだ。
生業といっても報酬はない、依頼者もいない
点数も関係ない、ではなにゆえ鳴くのか。
意味は無い、むしろ俺が教えてほしいくらいさ。

さて今日のターゲットは、へぇ・・こいつか。
名前は？ヌコライス、なるほど良い顔立ちをしている。
相当な場数を踏んできた雀師の顔ってやつだ。
一流の雀師は相手の顔を見ただけで
実力から打ち筋、好きな役までわかるという。
俺は一流じゃないが。

だが俺に出会ってしまったのが運の尽き
今日はとことん鳴いてやるからな。

「ポン！」「チー！」
白を捨てて、と・・・その白ポン！
ツモ！白のみ！

ほうら、やっこさんカッカきてるぜ。

・・・

・・


おっと、もう南３か
楽しい時間はいつも早く過ぎるものだな。
点数は・・ふむ、俺が9800
やっこさんが21000で親か、チャンスじゃないか。
そして、こちらにもまだチャンスはある
たしかにチャンスはある・・が、俺にはそんな事は関係ないんだ。
これが俺のマスターベーション
そう、今この対局を通してわかったんだ
これが俺のマスターベーション
オナニー、性癖なんだ！


「ポン！」「チー！」


ローーーーーーーーン！南のみ！




帰り道、俺はうんこを踏んで死んだ。
 

次回は
「運のみ麻雀伝説カイ～システムに愛された男～」
です、お楽しみに。